天空茶会 第十七葉 各茶席のご案内

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1.【朝霞】(ちょうか)

雲南七子餅茶(2004年 生茶)(淹れ手:山川幸代)

<黒茶>うんなんななこへいちゃ

雲南七子餅茶は中国南部、雲南省産のプーアル茶の一種です。熟茶と生茶の二つに分けられ、日本で手に入る大部分は熟茶です。人為的に堆積発酵させたものが熟茶、経年による自然発酵で味の移り変わりを楽しめるのが生茶です。

 

今回は2004年の生茶をお淹れいたします。2004年に雲南で太陽の光を浴びていた茶葉は、その後15年を横浜と東京の暗い箱の中で過ごしました。作りたてはほぼ緑茶と言っていいほどの青々しさを持っていた茶ですが、平成の空気の中でどのように変化したでしょうか?ぜひご一緒にお楽しみください。

 

金駿眉(淹れ手:後閑史子)

<紅茶>(きんしゅんび)

金駿眉(きんしゅんび)は、福建省北部で生産される武夷紅茶のひとつです。水色は朝霞の杏色。甘い蜜香が特徴で、竜眼の香りにもたとえられます。味は濃厚ですが、トロリとした優しい口当たりに砂糖を溶かしたような甘さを備えています。今回は、皆さんと一緒にこの芳醇な甘さを楽しみたいと思います。

 

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2. 【優曇華】(ウドゥンバラ)

鳳凰単叢(淹れ手:香飃(シャンピャオ))

<烏龍茶>(ほうおうたんそう)

中国・広東省を代表する烏龍茶です。日本ではなじみの薄い烏龍茶ですが、現地ではしっかり味の広東料理に合わせて、食後に小さな蓋碗にめいっぱい茶葉を入れて、エスプレッソのように濃いめのお茶を飲みます。繊細で華やかな香りが特徴の鳳凰単叢なので、お淹れする茶葉は当日の天候などを考えてお出しいたします。ぜひ、お楽しみに!

 

高山茶(台湾阿里山烏龍茶)(淹れ手:宮原淑恵)

<烏龍茶>(こうざんちゃ/たいわんありさんうーろんちゃ)

「高山茶」とは産地や品種ではなく高い標高の産地で育成されたお茶の総称で、寒暖差の厳しい環境下で育まれるため、甘みを含んだ強い清涼感が特徴のお茶です。その中でも今回は台湾高山茶の代名詞とも言える「阿里山」から、今年採れたばかりの新茶をご紹介致します。

 

台湾南部、嘉義縣阿里山のふもと、標高1,600メートル以上の茶畑で生産された烏龍茶は爽やかな甘みとランに似た上品な香りを持ち、新茶ならではの味の若々しさに加えて、「例年に比べしっかりと味が乗っている」とのお墨付きの品です。できたてほやほやのところを極少量だけ日本に輸入した希少なものだそうですので、皆さまにご紹介できるのを楽しみにしております。

 

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3.【刺繍花】(ししゅうばな)

黄山毛峰(淹れ手:佐藤正夫)

<緑茶>(こうざんもうほう)

黄山毛峰の故郷中国安徽省黄山は、ユネスコ世界文化遺産の景勝地です。標高1200メートルの高地で生産される黄山毛峰は、中国を代表する緑茶として高い評価を受けています。中国十大銘茶の一つでもあります。芽だけを使う高級品は、その姿から「雀舌」とも称されます。最後の工程 烘焙を丁寧に行う事により黄山毛峰独特の風味がでると言われています。茶湯の水色は少し黄色がかっていています。香りは栗にも例えられ、芳ばしく爽やかで心癒されます。夏には水出しの冷茶もお勧めいたします。

 

 

寿眉王(淹れ手:眞渕春奈)

<白茶>(そうめいおう)

中国茶は発酵度によって基本的に6つに分類されます。(緑茶、白茶、青茶(烏龍茶)、黄茶、紅茶、黒茶)

そのなかでも製造工程が萎凋と乾燥のみのシンプルな白茶は微発酵茶に分類されます。

中医学では体の熱を取り除く効果があると考えられており、特に体のほてりからの炎症に良く、これからの季節にぴったりのお茶です。また、抗酸化作用、ポリフェノールが多く含まれ美容にも良いとされています。こちらのお茶は、口に含んだ瞬間に柔らかい甘さがしっかりと感じられます。是非一緒にお愉しみください。 

 

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4.【瑞香】(ずいこう)

武夷岩茶(淹れ手:茶米)

<烏龍茶>(ぶいがんちゃ)

福建省の北部に位置する武夷山は、世界遺産にも登録されている風光明媚な所です。連なる岩壁と清らかな渓流の美しい景観は、「碧水丹山」とも称され多くの人々を魅了してきました。

そんな武夷山地区は古くからお茶の産地としても有名で、ミネラルをたっぷりと含んだ岩茶が作られています。数百種類もある岩茶の中から、今回は豊かな香りのお茶をお淹れします。岩韻と呼ばれる甘い残り香と深い味わいを、ぜひお愉しみください。

 

凍頂烏龍茶(淹れ手:加川もと子)

<烏龍茶>(とうちょううーろんちゃ)

凍頂烏龍茶は、日本でもポピュラーな台湾を代表する銘茶です。すっきりとした味わいながら奥行きがあり、香り高さが特長のお茶です。淹れたての華やかさ、飲み干したときの芳醇さ、杯に残る花のような濃密な甘さと、変化する様々な香りの表情をお楽しみいただけます。また透明感を感じさせる清々しい味わいは、梅雨明けを待つこの時期の暑気払いにうってつけ。

2018年の凍頂烏龍茶をお淹れいたします。熱いお茶で一服の涼を味わいにお越しください。

 

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5.【蒼音】(あおね)

東方美人(淹れ手:吉川香織)

<烏龍茶>(とうほうびじん)

「香檳烏龍(シャンピン・ウーロン)」「白毫烏龍」「オリエンタルビューティー」とも呼ばれる台湾を代表する烏龍茶・東方美人。烏龍茶に区分されていますが、発酵度がとても高いため紅茶に似た水色(すいしょく)・味わいです。虫の被害を受けた茶葉を製茶したところおいしいお茶が完成したという「ウンカ」のエピソードはあまりに有名ですが、偶然こんなにも素晴らしいお茶が誕生するとは自然の神秘を感じずにはいられません。

独特な果実を思わせる香気、円やかな喉越しの後に感じられる特有の甘みがきっと優雅な気持ちにさせてくれるはずです。皆様にほっこりのんびりした気分になって頂けるよう、おいしいお茶とお菓子を準備してお待ちしております。

 

重火焙煎鉄観音(淹れ手:森田攻)

<烏龍茶>(じゅうびばいせんてっかんのん)

「安渓鉄観音」は、中国でも名高く、西湖龍井茶や碧螺春、黄山毛峰、大紅袍などとともに、十大銘茶の一つとされています。20世紀初頭に中国国外の品評会で優勝して、世界的にも人気の銘柄となりました。

 

今回お淹れするお茶は、福建省安渓県生まれの茶葉を、老舗のお茶屋さんにて焙煎をした物です。焙煎されたお茶特有のしっかり味わいの中に、喉の奥からのかすかな甘み、フルーティーで芳醇な香りをお楽しみください。

 

今回「蒼音」の席では東方美人と鉄観音をお淹れします。両方青茶(烏龍茶)ですが、全く味わいが異なります。その違いもお楽しみ頂けると幸いです。

 


【表演茶藝 披露】

原泉が披露いたします。

お茶を作るためには天の恵み、大地の恵み、そして人の働き、
どれもが欠かせないものと言われています。
一服の茶がもたらす安らぎと和諧。
今ここに「生」を受けていること。
人と人との繋がり。家族、友人。心の真ん中にはいつも茶があります。
天地人、茶縁に感謝を込めて。
柔らかな広東語の歌にのせてお送りします。

皆様のお越しを一同お待ちしております!!