天空茶会 第二十六葉 各茶席のご紹介

 1つの茶席で2種類のお茶+簡単な茶菓子付き

 

  各席とも淹れ手が趣向をこらした茶席にておもてなし

  さまざまな味わいの中国茶・台湾茶をお楽しみください

  ※茶席1~3は1名が2種類を淹れます

   茶席4~6は2名が1種類ずつ淹れます

  ※1席あたり45分間での提供です

  ※予約受付の開始は6月上旬を予定しております

 

茶席1 蜃景 しぇんじん

<11時/12時> 

淹れ手:中山理恵

■武夷岩茶 夜来香(陳年)ぶいがんちゃ いえらいしゃん(ちんねん) / 烏龍茶

■鳳凰単叢 鴨屎香 ほうおうたんそう やーしーしゃん / 烏龍茶

ご用意した2種類のお茶は、共に香りに特徴のあるお茶です。

鳳凰単叢の産地、烏崬山大庵で作られた鴨屎香の名は良いお茶であることを隠したいためにつけられたものだと言われています。

夜来香はずっしりした味わいが多い武夷岩茶の中では比較的軽やかで蘭に似た花香が穏やかに香ります。

2つのお茶の香りに包まれながら、思う存分お茶に酔ってください。

きっと...お席では幻が見えるかも⁉

 

<14時/15時>

淹れ手:渡邉誠

鳳凰単叢 蜜蘭香 ほうおうたんそう みつらんこう / 烏龍茶

「中国茶って本当に美味しい。」

そう確信するきっかけとなったのが、この茶葉です。発祥の地は、中国広東省潮州市の烏崬山。

一口飲むと、マスカットを思わせる華やかな果実香が口いっぱいに広がり、幸せな気持ちに包まれます。

このお茶は、水量や水温、蒸らし時間などの条件がぴたりと合ったときに、最高の味わいと香りを楽しむことができます。

当日の呈茶では、茶葉の魅力を最大限に引き出した状態でご提供いたします。ぜひ、至福のひとときをお楽しみください。

 

東方美人 とうほうびじん / 烏龍茶

 有名な逸話として、当時の英国女王であったヴィクトリア女王がこのお茶を飲み、「まるで東洋の美人のようだ」と称賛したことから東方美人と名付けられたといわれています。

逸話の真偽はさておき、「どんな味わいなのだろう」と興味を持った私は、発祥の地である台湾新竹県の茶農家を訪ね歩きました。

東方美人は「紅茶に似た味わい」と表現されることがあります。しかし、実際に産地を巡りながら味わってみると、その印象はまったく異なるものです。蜜を思わせる華やかな香りは、言葉では表現することができません。

どのような味わいかは、ぜひ茶席でご体験ください。台湾を旅した際のエピソードも交えながら、東方美人の魅力をお伝えします。


茶席2  清風朗月 せいふうろうげつ

<11時/12時>

淹れ手:山川幸代

貢眉 こんめい / 白茶

福建省福鼎市太姥山産の白茶です。2018年のものなので8年前の茶葉ということになります。

摘み取られた時の新鮮な緑色は茶褐色へと変化し、カカオのような深い味わいとやわらかな甘みを作り出しています。白茶の楽しみはこんな経年による変化もあるかもしれません。まるで落ち葉のような野性味溢れる茶葉から、やさしい甘みが抽出されます。時を経た茶葉のじんわりとした自然の味わいをお楽しみください。

 

■蒙頂黄芽 もうちょうこうが / 黄茶

四川省雅安市産の黄茶です。2026年産。黄茶は緑茶によく似ていますが、悶黄という独特の製法によって茶葉の色と風味が変化しています。機械を使う製法が多くなっていますが、今回はすべて手作りにこだわった茶葉を雅安で手に入れました。

なかなかいただく機会の少ない黄茶ですので、ぜひ皆様と一緒に楽しみたいと思います。茶席では古くからの茶文化が残る蒙頂山の雰囲気などもお伝えします。

 

<14時/15時>

淹れ手:原泉

■白茶 はくちゃ / 白茶

茶葉を揉まずに、日光や風でじっくりと自然乾燥させるという非常にシンプルな製法で作られる白茶は、茶葉本来の繊細な風味とほのかな甘みが特徴です。お茶は白牡丹か寿眉を予定しています。

黄茶とのペアリングにご期待ください。

 

霍山黄芽 かくざんこうが / 黄茶

黄茶は中国国内でも生産地が限られ四川省、湖南省、安徽省などが主な産地です。

霍山黄芽は、安徽省六安市 霍山県で作られ、現在では生産量が少なくなった黄茶のひとつです。緑茶と似た工程を経て作られますが、発酵を途中で止めて茶葉をゆっくり蒸らす「悶黄(もんおう)」という特殊な工程で作られる大変希少なお茶です。


茶席3 翡翠 かわせみ

<11時/12時>

淹れ手:茶米

■烏崬単叢 山茄葉 うーどんたんそう さんかよう / 烏龍茶

鳳凰単叢は、中国広東省潮州の鳳凰山脈一帯で作られる烏龍茶です。もともとは香りを活かせるよう一本の木ごとに製茶していたことから単叢という名がついたと言われています。

今回は鳳凰山脈の中でも特に標高が高い烏崬山で作られた烏崬単叢をご用意しました。

烏崬山は霧が深く、豊かな香りを生み出す産地として知られ、古くから多くの茶人を魅了してきました。

山茄葉は、葉の形が「山茄子」の葉に似ていることが名前の由来。フラワリーな香りで心地よい余韻が長く続きます。

初夏の風が通り抜けるような透明感のある香りと味わいをぜひお楽しみください。

 

■梨山紅茶 なしやまこうちゃ / 紅茶

標高二千メートル前後の台湾梨山茶区。高山茶の産地として名を馳せているこの地の茶葉で作られた希少な紅茶です。

昼夜の寒暖差と、霧に包まれた澄んだ空気の中で育つ茶樹は、豊潤な旨みを生み出します。

口に含むと、紅茶らしいやわらかな甘さの中に、高山茶らしい清らかな香りが重なります。

生産者は数々の受賞歴を誇る華剛茶業。

霧が立ち上る山からの恵みのような一杯をどうぞじっくり味わってください。

 

<14時/15時>

 淹れ手:佐藤正夫

鳳凰単叢 佳常種 ほうおうたんそう かじょうしゅ / 烏龍茶

広東省潮州市鳳凰鎮烏崬獅頭村(標高980m)で、樹齢240年と云われる木から作られたお茶です。梔子の花香と古木特有の木の香りが特徴です。砂糖黍に似た甘韻があり静かに長く続きます。お茶の育った山水の息吹、どうぞお楽しみください。

 

六亀喬木野蜜紅茶 ろくかめきょうぼくのみつこうちゃ / 紅茶 

台湾高雄市六亀区の山中には樹高10mに及ぶ野生古茶樹林があります。その茶樹をもとに、製茶師の劉文華・ 劉士輔さん親子は茶園、製茶所を立ち上げ、時間を掛け商品化を成し遂げました。無農薬無肥料で作られた自然の力が漲る台湾紅茶をお楽しみください。


茶席4 白南風 しろはえ

<11時/12時/14時/15時

淹れ手:茶朋

大禹岭高冷茶 だいうりょうこうれいちゃ / 烏龍茶

標高2,000メートル以上の高地「大禹嶺」は、栽培面積が少なく採れるお茶は大変希少です。

台湾の伝統工法である炭手焙煎を今も守り続ける茶師が、 大禹嶺の自身の茶園で育てた青心品種の茶葉を、丁寧に仕上げています。

遠赤外線と龍眼の樹の香気に引き出されたすっきり繊細な香りと甘さ、余韻がいつまでも沁み渡ります。

 

淹れ手:まゆりん

■今生無悔 こんじょうむかい / 烏龍茶

今回ご用意したのは2011年に製茶され、14年の時を経てなお豊かな香りを楽しめる秘蔵のお茶です。

1999年の大地震の際、手入れができず虫(ウンカ)の恵みを受けた茶葉を伝統技法でじっくり焙煎したことで、これまでにない極上の甘い蜜のような香りが奇跡的に誕生しました。

一般的には「貴妃茶」と呼ばれますが、今回の茶葉は作り手の不屈の想いから「今生無悔」と名付けられています。

時を重ねてさらに深まった、豊かな芳香をどうぞ心ゆくまでお楽しみください。

 

 

初夏の風を感じる爽やかな白南風の茶席で、清らかな香りの「高山烏龍茶」と、甘く芳醇な「貴妃茶」、対照的な二つの台湾茶が織りなす香りに包まれ、心ほどける非日常の時間をお過ごしください。


茶席5  笑福 しょうふく ~笑う門には福来る~

<11時/12時/14時/15時>

淹れ手名:森田攻

■茉莉針王 九窨 まりしんおう きゅういん / 花茶

福建省の福州市、長楽区にあるジャスミン茶製造工場にて2024年につくられました。

福建省の長楽エリアは、ジャスミン茶に使用するアラビアジャスミンの単弁種でも最高品質のお花が採れるエリアになっています。

なお、商品名の「茉莉針王」とは、新芽のみの茶葉(福鼎大毫種など)に九回お花を入れ替えて作ったジャスミン茶のみがつけられる名称です。

また、このお茶は、2024年に開催された

「福州茉莉花茶茶王コンテスト」「全国茉莉花茶質量診察会」(中国での表記)で優勝したお茶です。

 

 

淹れ手名:笹部晃司

■普洱生茶 圓融 ぷーあるなまちゃ えんゆう / 黒茶

製茶:2010年

雲南省の中でも普洱茶の名産地として知られる勐海と易武。勐海は力強く野性的、易武は華やかで果実味がある普洱茶の産地とされています。本来は交わらないこの二つの産地から生まれた普洱生茶が「円融」です。

十五年以上の歳月を重ねて得られたまろやかさに加えて、見事に調和した個性が深みのある味わいを生み出します。ゆっくりと広がる円熟のハーモニーをご一緒にお楽しみください。


茶席6 青蓮華 しょうれんげ

<11時/12時/14時/15時>

淹れ手:嬉怡茶樓(きいちゃろう)

■雲南白茶 うんなんはくちゃ / 白茶

今回ご用意したのは雲南省の野生高山白茶になります。少数民族の方々に分けて頂きました。

品名は「prime of moon」〈月の満ち欠け〉。

将来茶摘み師になる8歳から16歳の少女たちが先輩茶摘み師に連れられ、新月の日に神聖な儀式により摘まれた茶葉になります。

茶席名の「青蓮華」は仏様の眼差しという意味もあるそうです。仏様の深い眼差しに見守られながら、くつろぎのひとときを分かち合えたら幸いです。

 

淹れ手:結葉

■東方美人 とうほうびじん / 烏龍茶

東方美人は台湾を代表するお茶であり、いくつもの産地で作られています。その中でも最高級品を産出する地域のひとつが、新竹県峨眉峡と言われております。

昨年秋に台湾茶を学ぶツアーに参加し、その新竹県峨眉峡の名茶師である徐耀良さんの元を訪ね、買い求めてきたものです。徐さんにお会いし、茶にかける厳しさと愛情を間近で感じることができました。

繊細で美しい姿かたちの茶葉、上品で透明感のある蜜の香りと甘さ、飲んだ後に残る複雑で優美な香味をお楽しみください。